木造の寿命30年ってほんと?
木造一戸建ての平均寿命は?
「木造住宅の寿命は30年」と聞いたことはありませんか? 新築の木造住宅を検討している方の中には、その話が気になっている方もいるかもしれません。実は、この「30年」という数字は、取り壊された建物の平均築年数から算出されていることがほとんどです。つまり、築40年や50年経っても現役で使われている建物は含まれておらず、木造住宅の本当の寿命を正確に表しているわけではありません。
木造住宅は適切なメンテナンスを行えばもっと長持ちするのです。
|木造住宅の実際の寿命は?
建物の寿命に関する多くの研究によると、木造住宅の平均寿命は一般的に64年と推計されています。これは、これまでメンテナンスの習慣があまりなかった日本の住宅事情を考慮した上での数字です。
しかし、近年は住宅の耐久性を高める技術が進歩し、また適切な点検や修繕を行う意識も高まっています。そのため、今後はさらに寿命が延びていくことが期待されます。
|200年もつ住宅を「つくる」
2007年には「200年住宅ビジョン」が提唱され、**「200年住めるような良い住宅をつくって、きちんと手入れして長持ちさせ、それを市場で流通させる」**という考え方が示されました。
現在は、100年程度の耐久性や強度を備えた住宅が増えていますが、200年という長期にわたって住み続けるためには、数世代にわたって使用できる構造躯体の耐久性や、大地震の後も使い続けられる高い耐震性が必要です。
|住宅の履歴書「監理報告書」の重要性
200年住宅のように長期にわたって住み続ける住宅を建てるためには、「住宅の履歴書」ともいえる監理報告書が不可欠です。この報告書には、地盤や基礎、骨組み、配管、断熱材などの施工状況が詳細に記録されます。
これは、高品質な建物を維持し、その価値を保つ上で非常に大切な記録です。
信頼できる住宅会社を選ぶ際には、どのような監理報告書を作成しているか確認することで、その会社の品質に対する姿勢を見極めることができます。
ご自身の家を建てる際には、この報告書の内容をチェックして、30年後に後悔しない家づくりをしましょう。
ティダホーム 一級建築士 藤井高徳
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